視察は、アメリカの食のマーケット全体を理解してフードサービス業界を見ることが大切です。短期間の場合、特に、業界の動きを熟知している企業に依頼をすることが、最も効率的に成果を得る方法です。
ファストフードレストランといえば、マクドナルドに代表されるハンバーガー、KFCのチキンチェーン、タコベルのメキシカンチェーンが主です。 しかし、バックヤードバーガーのような比較的新しいレストランも増えてきています。 また、ファストカジュアルコンセプトの出現で既存のファストフード企業も今までにない商品や店舗コンセプトを開発し始めています。 代表的なものがマクドナルドの「ビストログルメ」コンセプトです。 最も激しい競争の中で、消費者のニーズをキャッチしようと絶え間ない努力をしているのがファストフード業界です。
カジュアルレストランがよりスピーディーに商品を提供して、消費者のニーズを取り込もうとして生まれて来た業態です。 特徴は、ファストフードのサービスのように限定されたサービスですが商品クオリティ―はカジュアルレストラン近いというものです。 80年代半ばからヒューストンで創業したカフェ・エクスプレスがその代表的な存在です。 90年代後半に消費者の商品クオリティとスピードを求めるニーズに対応した業態として注目されるようになりました。 2000年以降この業態はより進化をし、多くの企業が参入して商品やサービスの種類も方法も増えています。 そして、ファストカジュアルと呼ばれる業態に2つのサービスパターンが生まれました。 1つは、カウンターで商品のオーダーと支払いをした後に着席し商品を待つ「商品待ち着席タイプ」。(商品が出来上がれば、名前や伝票番号を呼ばれて自分で取りに行くパターンもありますが、それも含めます。) もう1つは、商品をオーダーしながら商品を受け取り、支払いも済ませて着席する「商品同時着席タイプ」です。
もともとコーヒーショップとしてスタートしたこの業態は、今も、気軽に食事が出来るレストランとして存在します。 既に、消費者の多くはカジュアルレストランをファミリーで利用しているため、デニーズ、IHOP(アイホップ)、ボブ・エヴァンス、ビッグボーイは、かなり苦戦を強いられています。 後発のクラッカーバーレルやミミズカフェは、店舗にテーマ性を持たせ差別化を図っていますが、2004年7月、ボブエバンスが全国展開を狙ってミミズカフェを買収しました。企業の思惑と消費者のニーズが、今後どのようにマッチしていくのかが見ものです。 ファミリーレストランの場合は、都心ではなく郊外の住宅街に存在することが多く、その立地もまちまちです。
FSR(フルサービスレストラン)の中で、ホワイトテーブルクロスとも言われるディナーレストランは、シェフの専門分野を生かしたテーマ性のあるレストランです。 予約を取り、コンセプトに応じた客層を集めてビジネスを行なっています。 ディナーレストランは、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、そして、ラスベガスなどの高感度都市で見ると表現方法が参考になります。
FSR(フルサービスレストラン)の中でも、ステーキレストランはアメリカを代表するレストランセグメントです。 ダラスのボブズやアトランタのボーンズなどの独立店舗は、どの地域にも有名なステーキレストランが存在します。 ニューヨークのスミス&ウォーレンスキーやシカゴのモートンズのように高級なステーキレストランが主要都市に展開をしていますし、同様に、アウトバックステーキハウスやロングホーンステーキハウスに代表されるカジュアルステーキレストランも店舗数を増やす共にアップグレードしたステーキレストランのフレミングスやキャピタルグリルなどを展開しています。 ファミリーステーキハウスは、ゴールデンコーラルのようにグリルバフェコンセプトに店舗のコンセプトを転換をしていますが、ステーキを安価に食べれる場所として人気です。 つまりステーキレストランの内容を押さえておくと、その近辺のマーケットが理解できるというわけです。